「遮音」と「吸音」の合わせ技で、 効果を生む防音対策を。
工場の防音対策を考えるとき、知っておきたいキーワードがあります。
それが「遮音」と「吸音」。今回は、この「遮音」と「吸音」についてのお話です。
「遮音」とは…
工場で見られる防音対策の一つに、音の発生源となる機械をボックスや壁などで覆う方法があります。
これが分かりやすい「遮音」の事例。
音源をすっぽりと囲うことで音を遮断し外に漏れないようにするもので、
遮音性能の高い素材を使えば防音効果が高まります。
ですが、「遮音」は音そのものが小さくなったわけではありません。
囲いの中に閉じ込めただけであり、内部では音が壁に反響し、音の増幅も見られます。
【遮音効果が高い素材】
●鉄板 ●石膏ボード ●コンクリート ほか
「吸音」とは…
一方の「吸音」は、特殊な素材を使うことで音そのものを吸収します。たとえば細かい穴が無数にあいた吸音素材の場合、その穴に音を取り込むことで音自体が低減されるというメカニズムです。
【吸音効果が高い素材】
●グラスウール ●ウレタンフォーム ほか
分厚い鉄板を使った防音ボックスは、確かに一定の「遮音」効果が期待できます。
しかし、機械には配線や配管がつながれて完全に囲うことができないケースも多く、
その場合は開口部からの音漏れが防げません。
さらに機械の計器確認やメンテナンスなど、ボックス内で従業員が
作業をしなければならない場合、「遮音」のみの防音ボックスでは、
その従業員の騒音暴露を防ぐことができません。
より効果の高い防音対策をするならば、「遮音」(音漏れを防ぐ防音ボックス)に
「吸音」(内部での音を吸収する素材)を組み合わせるのが一番。
SAINT(セイント)とは?
ダイワ工業では、優れた吸音性能を持つハニカム構造の素材「SAINT(セイント)」を採用。
軽量で高剛性があり加工も容易なため、
御社の機械に合わせた防音ボックスを製作することができます。
- 軽量で作業性に優れており、施工時も現場の邪魔を致しません。
- 加工が容易であり、機械にあわせたコンパクトな防音ボックスにすることが出来ます。
- 吸音材などとの組み合わせによって、機械に合わせた防音ボックスを製作することが出来ます
私どもは岐阜プラスチック工業と開発面で協力関係を結び、品質の向上に努めております。
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