台風・長雨・集中豪雨のリスクから工場を守るには! 工場の浸水・排水改修工事 【修繕事例】


“働く現場目線”の修繕工事を行うダイワ工業では、
工場・倉庫・店舗といった事業系鉄骨建築の新築や改築、修繕等を直営工事で行っています。
今回は台風や秋の長雨など、集中豪雨や水害が気になる今こそ対策したい
「工場内への浸水防止修繕工事」の事例をご紹介します。

雨が降るたび工場内が浸水。業務の大きな妨げに【プロジェクト概要】

松伏町で金属加工業を営むA社様。工場が建つ場所は豪雨や長雨になると水がたまりやすく、そのうえ水はけが悪い土地のため、梅雨から夏・秋の台風シーズンなどには、たびたび工場内へ浸水が起こっていたそうです。
業務に大きな支障をきたすため、一刻も早く改善してほしいとのご依頼でした。

見つかった課題

  • 浸水するのは扉やシャッターなど複数カ所。建物の経年劣化の影響もあって気密性が甘く、雨水が入りやすい状況になっていた。
  • 建物の補修のほか、工場内へ浸水させないため、雨水をどう排水するかといった水の流れを検討することが必要と判断した。

ダイワ工業の【提案・施工】浸水工事

浸水が起こる場所や水がたまりやすい場所を調査し、たまった水が流れていくための側溝とグレーチングを設けることをご提案。

さらに、「浸透枡(しんとうます)」「水中ポンプ」といった対策をあわせてご提案し、
水はけの悪い土地でも排水がスムーズに行えるよう工夫しました。

ゲリラ雷雨に線状降水帯、水害は年々身近なものに

実はA社様からは、もともと別の修繕工事のご依頼を受けておりました。
その工事のためにさまざまなヒアリングをする中で、ご担当者様のお話に出てきたのが、今回の工場内への浸水のお悩みでした。

昨年の6月、埼玉県内では記録的な大雨が降り、越谷市や松伏町を中心に住宅浸水などが多く発生したことは記憶に新しいと思います。
A社様でもこうした水害から建物を守るため、土のうなどで対策されていました。

工場があるのは、もともと水はけの悪い土地。そのうえ近年ではゲリラ雷雨や線状降水帯など降る雨の量も災害級となり、一刻も早い修繕が必要になったというわけです。

工場内に浸水させない! 雨水の排水路をつくる

浸水するのは、現在は使われていない“開かずのドア”や、屋外シャッター付近。調べると土間や基礎に劣化が見られ、気密性が甘いことが分かりました。
さらにドアの前(外側)は一段低くなっていて、降れば水がたまりやすい状況です。そこで外側の土間の高さを上げて、雨水が流れていくように補修しました。

水がたまりやすい場所には、新たに側溝を設けることで排水のための流路を確保。シャッターの開口部は台車を使った搬入出が頻繁にあると聞き、グレーチング(金属などでできた側溝用の蓋)を設けて台車や人が通行しやすくしました。またシャッターには庇を付け、雨がなるべく直接当たらないようにしています。

しかし、工場があるのは水はけの悪い土地。流路を作り排水しても、その先で水がたまってしまっては意味がありません。近年の雨の多さも考慮し、上記の対策とあわせて施したのが「浸透枡(しんとうます)」です。

複数の対策で浸水を完全に防ぐ

側溝から流れた水の行き先がこの浸透枡で、浸透枡そのものは地中に埋まっているため普段目にすることはありません。
浸透枡は、円柱形の枡にいくつも穴が空いており、ここから水が抜けていく仕組み。周りに砕石と防水紙を施すことで、よりスムーズな排水を促すようにしています。

【施工後の効果】現場で働く社員さま目線から見た改善点

修繕工事後は、激しい雨でもまったく浸水しなくなったとA社様。
以前は雨が降るたびに工場内の雨水の処理や掃除に時間をとられ、生産性や品質が落ちることもお悩みだったそうです。
これからは安心して業務に集中でき、品質管理もしっかり行えると、たいへん喜ばれておりました。

また、今回は一部工事を祝日に行い、A社様の操業になるべく影響が出ないように配慮しました。ダイワ工業ではお客様の事業を最優先に考え、土・日曜や祝日の工事も行なっております。ぜひ、お気軽にご相談ください。

修繕工事情報

概要 詳細
施工内容
施主 A社様
所在地 埼玉県松伏町
業種 金属加工業
規模 34.4m
工事日数 3週間

一級建築士がいるからこその安心感

一級建築士が責任を持って担当します

今回建物全体の雨漏り対策を中心に、劣化・破損した箇所の補修も行うことで社員の安全を確保。生産効率を上げることはわが国の法律にも[安全配慮義務]が明記されており、働きがいのある職場づくりは企業の務めです。

また、修繕工事することで働く職場環境の改善につながり、
結果として社員のやる気を左右するだけでなく、生産性や離職率にも影響してきます。
職場環境内の清潔さ、最近では感染対策が徹底されているかどうかも大きく左右します。

職場環境を改善するためにはいくつかのポイントがありますが、
現状を把握することで明確になる問題点が見えてきます。

今回のように、「雨漏り」対策のみを進める施工業者さんも少なくありません。
もちろんそれでも一時的解決にはなりますが、根本的解決を行うのが当社の考え。

より大きな安心・安全を得られるなら、それに越したことはありません。
検証・分析から施工・保証オプションまで行える直営工事で可能なのも、ダイワ工業の大きな強みです。

修繕工事


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