工事現場の「騒音計」の隠れた役割とは?自社工場と近隣住人との良い関係の築き方

工事現場などに「騒音計」が設置されているのを見たことはありませんか?
騒音計とは、音の物理的性質を数値化する測定器です。

集音用のマイクロホンが搭載されており、収集した音をデシベル(dB)という
数値に変えて、騒音レベルを目に見える形で表示します。
最近よく見かける騒音計の設置、実はさまざまな役割があるのです。

騒音計の隠れた役割とは?

●工事現場などの近隣住民説明などに活用される。
●騒音が数値化されることで基準以下であることが明確になり、
 近隣住民や通行人からのクレームを少なくできる。
●そもそも騒音測定を行わないと、周りに迷惑をかけているかどうかが分からない

近隣から騒音の苦情が起こるケース


騒音が日常的に続く場合、近隣住人から苦情が起こることも少なくありません。
苦情は、以下のようなケースで事業者へ伝わることが考えられます。

①事業者に直接クレームがいくケース
②地方公共団体に苦情の申し立てが行われるケース

地方公共団体(都道府県や市区町村)へ申し立てが行われると、
周囲からの印象が悪くなり、事業活動をやりにくくなることが考えられます。

さらに現場に聞き取り調査などが入る可能性から、作業を中断したり、
スケジュールや納期の変更を余儀なくされる場合もあります。

工場や工事現場で発生する騒音は、法律で規制されています。
限度を超えた場合には、改善勧告や罰則が適用されることもあるので注意が必要です。

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(株)ヴァンガードスミスが発表した「近隣トラブルに関するアンケート調査」でも、
騒音関連が圧倒的な1位となり、騒音は苦情が発生しやすい傾向にあります。

出典:(株)ヴァンガードスミスより
https://v-smith.co.jp/custom-post-blog/【近隣トラブルランキング】500人にアンケート!!第1位は”騒音”

※調査期間:2023年2月8日(水)〜2月13日(月)
※近隣トラブルに遭遇したことがある一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)の
20〜69歳の男女500名を対象にインターネット調査

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耳の症状だけじゃない、騒音による健康被害

騒音は近隣だけでなく、工場内の従業員にも健康被害という形で影響を及ぼします。

そしてこの健康被害、耳の症状だけではなく、もっと深刻な病気のリスクがあることが近年わかってきました。
それは、騒音ストレスによって引き起こされる高血圧や心疾患など、
放っておけば命にも関わるような病気です。

従業員の健康を守るためにも、事業者の方々が騒音について正しく理解し、適切な対策を講じることが必要です。
下記記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

関連ページリンク

耳の病気だけじゃない!騒音が引き起こす心疾患にWHO(世界保健機関)が警鐘。

騒音による健康被害から作業員を守るためには「80デシベル」が一つの基準に。

自社工場の騒音レベルを計測しよう

騒音を放っておくと、クレームや罰則などによる企業イメージの低下、
従業員の健康被害による人手不足・生産性の低下などを招きかねません。

対策の第一歩は、自社の騒音レベルがどの程度か数値で知ること。
さらに、騒音の元となるもの(音を発する機械等)を特定することも重要です。

この2つが明らかになれば、騒音対策が必要か不要か、どんな対策をとるべきかなど課題が見えてきます。

たとえば特定の機械のみの騒音が基準値を超えている場合、
その機械を防音ボックスで囲むことで外へ漏れる音量は減少し、働く方や近隣への影響も少なくなるでしょう。

ダイワ工業の防音ボックスは特殊素材のため軽量で加工も容易。
従来よりコンパクトな防音ボックスにすることも難しくなく、お使いの機械に合わせた仕様で設計することができます。

ご要望があれば、お客様の現場で実際に騒音レベルを計測することもできますし、
当社は工場などの修繕工事を得意としていますので、防音ボックスの導入に合わせて、
一級建築士が現場の作業効率および生産性アップのためのご提案もさせていただきます。

当社では、そうした社内パートナーシップにも力を入れ、お客様と共に成長する企業を目指しています。

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