消防への申請から設計・施工までワンストップ対応・埼玉県越谷市の危険物保管施設【修繕事例】
“働く現場目線”の修繕工事を行うダイワ工業では、
工場・倉庫・店舗といった事業系鉄骨建築の新築や改築、修繕等を直営工事で行っています。
これまでに手がけた工事のなかで、お客さまから高い評価をいただいた
「屋外危険物保管施設 設置工事」の事例をご紹介します。
危険物を安全に保管するスペースを作りたい【プロジェクト概要】
今回ご紹介するのは、埼玉県越谷市でネジ等の製造を行うY社様からのご依頼で、
危険物を保管する施設の新設工事です。
保管するのは、製造工程で使用するオイルが入ったドラム缶。
引火性が高いため、安全に保管できる施設を作ってほしいとのことでした。
見つかった課題
- 保管数量には限度があることから、消防署から許可が出る範囲内で保管施設の広さや仕様を図面化し、お客様とすりあわせを行った。
- 保管場所の排水設備に問題があることが判明し、対策が必要となった。
ダイワ工業の【提案・施工】
以前は工場の敷地内に野ざらしにしていたドラム缶ですが、中身が危険物でもあり、お客様は安全な施設での保管を望まれていました。
さらに、引火性の高い危険物の保管には管轄の消防署への届出が必要です。今回は、そうした届出から設計・施工までワンストップで対応できる業者ということで当社に白羽の矢が立ったというわけです。
消防へのヒアリングで情報を集める
消防の許可が降りる保管施設を作るには、何がOKで何がNGなのか、事前に消防から情報をヒアリングすることが重要になります。
この案件では、まず弊社の一級建築士が越谷消防署を訪問し、具体的な質問を投げかけ設計に必要なあらゆる情報を聞き出しました。こうした打合せは、消防法や危険物取扱についての知識がないと成立しません。
当社では危険物保管施設の工事事例も複数あるため、消防への対応はもちろん、さまざまな規定を遵守したご提案が可能です。
ヒアリング情報をもとに図面を作成し、詳細を記載した仕様書を付けて消防署へ提出。
正式に着工の許可を得たのちに、施工へと進めました。
排水の問題を油水分離槽でクリア
新設した保管施設は、コンクリート基礎の上に9つのドラム缶が置ける造りになっています。
ポイントはこの基礎土台の周囲に掘られた溝です。
ドラム缶から万一オイルが漏れた場合には、この溝を伝ってコンクリート基礎の下にある「油水分離槽」にたまる仕組みになっているのです。
地下の「油水分離槽」には漏れたオイルと水がたまりますが、槽の中で濾されて
オイルだけが残り、水は場外へと排水。残ったオイルは産廃処理を行います。
引火性の高いオイルは絶対に外へは漏らさない、安全性を重視した仕組みです。
【施工後の効果】設置場所にも安全配慮の一工夫
Y社様が以前ドラム缶を置いていたのは、工場建物の壁際です。しかし、消防へのヒアリングの中で「建物と保管場所の距離を1m以上離すように」との要請がありました。
さらに保管場所の周辺では、フォークリフトでの作業が非常に多いとのこと。消防の要請やお客様の安全性・作業性を考え、当社の設計士が保管施設の配置やサイズを決定。実際に保管施設が完成した後は、ドラム缶との接触や転倒の不安もなく、従業員の皆さまが安心して作業できる環境が整ったとの評価をいただきました。
消防署により使用中止となっていた施設にも検査済証が発行され、懸案事項も無事に解決。現在は日々の操業に邁進されているそうです。
修繕工事情報
概要 | 詳細 |
---|---|
施工内容 | |
施主 | Y社様 |
所在地 | 危険物保管施設 |
規模 | 平面積(2.5m×4.2m=10.5㎡) |
工事日数 | 2週間(消防申請期間約1ヶ月) |
一級建築士がいるからこその安心感
今回のような保管施設を修繕する場合、お客様のご要望を叶えるだけでなく、消防の許可が降りることが前提となるため直接消防署へお伺いし、図面を作成し、詳細を記載した仕様書を付けて消防署へ提出するための対応も私たちで承ります。
また、修繕工事することで働く職場環境の改善につながり、
結果として社員のやる気を左右するだけでなく、生産性や離職率にも影響してきます。
職場環境内の清潔さ、最近では感染対策が徹底されているかどうかも大きく左右します。
現場環境を改善するためにはいくつかのポイントがありますが、現状を把握することで明確になる問題点が見えてきます。
検証・分析から施工・保証オプションまで行える直営工事で可能なのも、ダイワ工業の大きな強みです。
鉄骨建築で
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