防火区画壁に開口部を設置。 火気作業のない施工法で【修繕事例】

“働く現場目線”の修繕工事を行うダイワ工業では、
工場・倉庫・店舗といった事業系鉄骨建築の新築や改築、修繕等を直営工事で行っています。
今回は、工場内の区画壁に開口部を設けた施工事例をご紹介します。

壁に開口部を作り、作業性を向上させたい【プロジェクト概要】

茨城県つくばみらい市で製造業を営むH社様。
今回のご依頼は、工場内の区画壁(耐火区画)に開口部を設けたいというものでした。

見つかった課題

  • すでに仕上がっている床・壁を傷つけたり汚さないよう、施工の方法を検討。
  • 開口面積が大きいため、鉄骨材による下地補強が必要。
  • 壁内部に使用中の配線が存在。慎重に作業を行う必要がある。

ダイワ工業の【提案・施工】

溶接等による火気作業は、引火や床の焦げなどリスクが高いため、今回は火を使わない施工方法を選択。
壁内部の配線については、しっかりと養生を行って開口作業にあたることに。

防火区画の壁に開口を設けて動線を確保

施工した区画壁の開口部。鉄製角パイプで格子状に補強し、大きな開口でも頑丈で安全な作りとした。

今回施工する壁は、工場内の防火区画にあたるもの。
防火区画とは、燃えにくい耐火構造の床や壁で建物内を区切り、
火災が発生した際に延焼や煙の広がりを防ぐというものです。

防火区画の壁でも、開口を設けることは十分可能です。
また防火性能の基準にあった仕様であれば、ドアやシャッターを取り付けることもできます。

壁だった場所に開口を設ければ、新たな動線の確保や作業性アップにもつながります。
現在の工場内のレイアウトや動線に不便さを感じても、修繕工事によって理想的な動線に変えることもできるのです。

リスクを伴う火気作業を行わない施工法で

施工対象の壁は比較的薄く軽量であったため、そのままで大きな開口を設けると
「たわみ(荷重によって反り曲がった状態)」が生まれてしまいます。
そこで厚みのある鉄製の角パイプを入れてしっかりと補強を行うことにしました。

今回は防火区画の工事であり、既存の床や壁に傷や焦げ跡を残さないためにも、
溶接などの火気作業はベストな選択ではないと判断。
鉄製角パイプの切断にも、火が出ない電動ノコギリ(セーバーソー)を
用いるなど細部にわたって配慮しました。

ダイワ工業では、お客様の操業や安全性に支障のある施工は
行わないことを徹底しています。工場の稼働中に弊社が施工作業することも少なくないため、
より安全に、リスクを排除した工事をコンプライアンスとして重視しております。

壁内部の配線は、養生を行うことで対応

工場などでは、壁内部にさまざまな配線が通っていることはよくある事例です。
今回は工場内の製造区画での施工ではなかったため、
配線についてはしっかりと養生することでスムーズに対応ができました。
もちろん製造区画での施工依頼も多く、その場合は配線に気を配っての工事進行となります。

また、施行作業中にはどうしても切クズや粉、ほこりなどが飛散してしまいます。
そういったものがお客様の製造区域などに入らないよう、
しっかりと養生を行い、工場の稼働に支障をきたさないよう、
細心の注意をはらって施工を進めています。

工場には、化学薬品や塗料、可燃性の高い素材など、
さまざまな原料・製品が保管・製造されています。
それらに気を配りながら安全性の高い施工ができるのも、
工場に特化して修繕・改築・新築を行なっているダイワ工業の大きなアドバンテージです。

修繕工事情報

概要 詳細
施工内容
施主 H社様
所在地 茨城県つくばみらい市
業種 製造業
規模 間口3m×高さ4m
工事日数 3日

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