人や物の行き来をスムーズに! 生産性アップにも貢献する大開口部設置工事【修繕事例】
“働く現場目線”の修繕工事を行うダイワ工業では、
工場・倉庫・店舗といった事業系鉄骨建築の新築や改築、修繕等を直営工事で行っています。
今回は、既存の工場に新しく大開口部を設けた事例をご紹介します。
機械移設のため、既存工場に大開口部を設けたい【プロジェクト概要】
今回ご紹介するA社様では、既存工場のすぐ向かいに新しい工場を建設。
既存工場で稼働していた機械類を新工場へ移すために、大きな開口部を設けたいとのご依頼でした。
見つかった課題
- 既存工場は柱や梁が多い構造。開口部を設けるためにはそれらの切断と
補強が必要なことがわかった。 - 既存工場から新工場への人の動線にやや課題を感じた。
- 既存工場は築後30年以上が経っており、外壁にも経年劣化が見られた。
ダイワ工業の【提案・施工】
機械移設のための搬出口を既存工場に設けるために、まずは移動する機械のサイズをすべて計測。そこから開口部に適切なサイズを導き出した。
開口部設置のためには既存の柱や梁の切断はやむを得ず、建物の強度を保つため、新たに鉄骨材での補強を行うことにした。
劣化していた外壁を新しくし、従業員用のドアを移設して作業中のより良い動線を確保した。
開口部設置のため、思い切って柱と梁を切断
外壁の劣化が見られる既存工場。
この壁面の向かいに新工場があるため、動線を考え、ここに開口部を設置することをご提案機械移設のためのシャッター付き大開口部(右奥)を新設。従業員用のドアも大開口部近くへと移動した。
事業拡大のために新工場を建設したA社様。
既存工場にある機械類を新工場へ移設するために、大開口部を設けるのが今回のプロジェクトでした。
既存工場と新工場は数メートルを隔てて向かい合っており、新工場にはすでにシャッター付きの大型開口部が設けられています。機械をスムーズに移動するためには、この開口部の真向かいに既存工場の開口部を設けるのがベストです。
ここで一つ問題となったのが、ちょうど開口部をつくりたい位置に、建物の構造上大切な柱や梁があったこと。これらを切断しないと開口部は作れません。
そこでダイワ工業の一級建築士が現場を視察し、綿密に計算したうえで、柱や梁の切断と鉄骨での補強をご提案。新たに設けた開口部は〈幅2.5m×高さ2.5m〉と大型ですが、鉄骨での補強で構造上の安全性もしっかり保っており、問題なくすべての機械の移設が行えたそうです。
従業員用ドアも移動、課題のあった動線をスムーズに
(画像左:内部から見た大開口部。 鉄骨材でしっかりと補強を行った。)
(画像右:新工場と既存工場の間に20cmほどの段差があったため、スロープで補い搬出入がスムーズに行えるようにした。)
既存工場【修繕前】の写真にある茶色のドアは、従業員が出入りするためのもの。しかし、新工場にある出入り用のドアとは微妙に離れており、一日に何度も行き来する従業員にとってベストな動線とはいえませんでした。
そこでこのドアも2mほど移動させることをご提案。新工場の出入り口とちょうど対面になることと、既存工場に設けた新開口部にも近づくことで、従業員の方々の動線がよりスムーズになりました。
また従来はアルミ製のドアだったので、風の強い日にはドアがバタバタ開いてしまうことがお悩みだったとか。新設したドアは風のあおりがないようスチール製とし、上部にガラス部分を設けることで外部(内部)の状況が分かるように配慮。接触事故などが未然に防げて安全性もアップしたと、評価をいただきました。
修繕工事情報
概要 | 詳細 |
---|---|
施工内容 | |
施主 | A社様 |
所在地 | 埼玉県松伏町 |
業種 | 金型設計・製造 ほか |
規模 | 34.4m |
修繕工事の関連事例はこちら
美観を整えてイメージアップ、やる気もアップ
築30年を経ている既存工場は外壁にも劣化が見られ、特に壁の下の方は雨水の影響でサビや傷みが多く見られました。
A社様では新工場の竣工にともない、自社ホームページのリニューアルもお考えとのこと。既存工場の傷んだ外壁をこの機会に修繕し、工場全体の美観を整えることで、取引先に与える印象もより良いものになるはずです。
また、きれいになった工場や社屋は、従業員の方々のモチベーションアップにも貢献。環境が整備された職場は、社員のやる気や生産性の向上、離職率低下にもつながります。
不具合のある部分をただ補修するだけでなく、建物の安全性や耐用年数アップ、働く環境の改善、生産性の向上などをトータルに考え、お客様とご相談しながらより良い修繕の方向をご提案する。それが我々ダイワ工業のめざす「修繕工事」です。
鉄骨建築で
快適な社内環境を創造する
より良いものをより長く提供する
鉄骨建築や施工をご検討の方はお気軽にご相談ください。意匠・構造・施工、3人の一級建築士が計画・検討していきます。