雨漏りをきっかけに古くなった工場全体をメンテナンス。 向こう10年の安心を手にいれる【修繕事例】
“働く現場目線”の修繕工事を行うダイワ工業では、
工場・倉庫・店舗といった事業系鉄骨建築の新築や改築、修繕等を直営工事で行っています。
今回は台風や秋の長雨の時季に気になる雨漏りの防水工事と、
古い建物のトータルメンテナンスの事例をご紹介します。
雨漏りの修繕と、建物の劣化を総合的に見直したい【プロジェクト概要】
埼玉県三郷市でプラスチックの再生や成型品の製造・販売を行うK社様。
社屋兼工場に雨漏りが発生したのがご依頼のきっかけでしたが、古い建物のため
傷んでいる部分をプロの目で総合的にチェックして修繕してほしいとのこと。
さらに外壁塗装で美観を整え、社員が気持ちよく働ける職場にしたいとのお話でした。
見つかった課題
- 今回は建物の劣化を総合的にチェックすることから、社屋兼工場全体に足場を
設置することが必要。大掛かりな足場工事による、K社様業務への影響が懸念された。 - 修繕工事がちょうど梅雨の時季と重なり、雨による工事の遅れや日程調整が必要となった。
ダイワ工業の【提案・施工】修繕工事
K社様の社屋兼工場は、【間口20m×奥行38m×高さ10m】という大きさで、
足場設置工事は大規模になることが予想されました。
ダイワ工業では、「お客様の操業の妨げにならない工事」をモットーにしており、
互いの作業がやりやすいよう、足場工事はK社様が休みの土・日曜を中心に行うことで了承を得ました。
また、雨が降ると屋根や外壁の工事、防水工事などは基本的に行えません。
工事がちょうど梅雨の時季と重なったため、こちらについても、
一部土・日曜に対応することで工事期間が長引かないように配慮しました。
古い社屋を徹底診断。複数カ所に雨漏りの原因が!
建物全体を調査した結果、雨漏りの原因の一つとなっていたのが外壁などのシールの劣化でした。
シール(シーリング)とは防水や気密性向上のために、部材の継ぎ目を目地材で埋めること。
これが劣化していたり、本来シールを行ってはいけない部分にシーリングされているなど、
かなり多くのカ所において不具合が見つかりました。
シールの劣化や外壁の亀裂をそのままにしておくと、
雨漏りだけでなく建物の耐力低下にもつながります。
特に屋外のシール材の劣化は進行が早いため、定期的なチェックが必要です。
また、足場の設置によって発見できたのが屋根上のルーフファン(換気扇)からの漏水。
こちらは雨よけの板金を取り付けて対応しました。
はずれかかった雨樋から、雨水が漏れていた
もう一つ、雨漏りの原因となっていたのが「雨樋」です。
屋根からの雨を受け止める「軒樋」と「竪樋」の接合部がはずれかかっており、
強い雨になるとその隙間から雨水がジャバジャバと漏れていたようです。
(軒樋と竪樋の接合部の穴がもともと大きく、竪樋がはずれやすくなっていた)
さらに軒樋を止めるボルトもゆるんでいたため、台風などで強い風が吹くと、
樋自体がはずれてしまう危険性がありました。
ゆるんだボルトは締め直し、軒樋と竪樋の接合部分に新たに
「集水器」を取り付けて、雨水をもらさず、確実に排水されるように補修しました。
雨樋の不具合は、当社の一級建築士が現場調査の際に発見したもの。
屋根の軒部分のため足場が設置してあるタイミングで修繕をするのが望ましく、
お客様に説明の上、今回の修繕工事に付け加えた案件です。
【施工後の効果】現場で働く社員さま目線から見た改善点
施工後には外壁や屋根からの雨漏りがまったくなくなり、安心したとK社様。
今回、修繕のきっかけは雨漏りでしたが、古くなった建物全体を鉄骨建築のプロの目で総点検し、破損していた外壁の修復や鉄部の塗装なども一つ一つ丁寧に対応。
総合的なメンテナンスをする良い機会になったといえます。これで向こう10年間は、安心して操業していただけるでしょう。
修繕工事情報
概要 | 詳細 |
---|---|
施工内容 | |
施主 | K社様 |
所在地 | 埼玉県三郷市 |
業種 | 合成樹脂の着色販売、再生原料の加工販売 ほか |
規模 | 間口20m×奥行38m×高さ10m |
工事日数 | 約1.5カ月 |
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一級建築士がいるからこその安心感
環境にもよりますが、建物は約10年周期でメンテナンスをするのが望ましく、
適切なメンテナンスを行うことは建物の耐用年数を伸ばすことにもつながります。
逆に劣化や不具合をそのままにしていると、建物は傷み、早期に寿命を迎えかねません。
ダイワ工業では、工場・倉庫・店舗など鉄骨建築の建物診断やメンテナンスも行っております。
気になることがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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