工場内の機械騒音|抑制のために考えるべき 3つのポイント。
騒音で健康が脅かされる状況が日常であってはならない
御社の工場では、騒音の中で働くことが当たり前になってはいませんか?
いちばん恐いのは、その環境に慣れきってしまい、
騒音によって健康が脅かされる状況が日常になってしまうこと。
騒音によって失ってしまった健康は、再び取り戻すのが難しいケースもあります。
そのためにも、工場内の騒音レベルがどの程度なのか、
まずはしっかりと測定し、事業者である皆さんが現状を把握することが大切です。
測定(作業環境測定)については、過去のブログでもご紹介していますので、
ぜひこちらも参考にしてください。
測定結果が80デシベル未満であれば、健康被害のリスクは低いと言えます。
しかし、作業現場の騒音は常に変動していることが一般的です。
計測条件によっても結果は変わるので注意が必要です。
騒音対策は、複数を組み合わせて効果を高める
改善が必要な騒音レベルであった場合、騒音源を特定し、
速やかに対策を検討しましょう。そのためのポイントは3つです。
①音源対策とは・・・
騒音発生源への根本的な対策で、最も望ましい対策といえます。
例)
- ● 騒音源である現状の機械を、低騒音な機械へと切り替える。
- ● 騒音源を防音ボックスやパネルで覆い、音を低減する。
- ● 部品の摩擦などが原因の場合、部品交換や給油を行う。
- ● 機械の振動・揺れが原因の場合、防振ゴムや制振材などで音を防ぐ。
②伝播経路に対する対策とは・・・
騒音源そのものとは別に、音が伝わっていく経路に行う対策です。
例)
- ● 騒音源の配置変更→音源の機械と作業員との物理的な距離を現状以上に確保する。→音源の機械の向きを変更し、音の伝播経路を変える。
- ● 騒音源と作業者の間に、シャッターなどの遮へい物を設ける。
③作業者側の対策とは・・・
現場で働く作業者に対して行う対策です。
例)
- ● 作業者を防音室などで防御する。
- ● 騒音源の機械を遠隔から操作できるようにする。
- ● 耳栓やイヤーマフで耳を保護する。
近年、工場の現場から特に注目を集めているのが防音ボックスです。
素材の進化や小型化などが進み、工場内でも取り入れやすいものが多く開発されています。
防音対策はどれか1つではなく、複数の対策を組み合わせて行うと効果的。
さらに、対策を行った後に効果測定をすることも重要です。
社内環境にあった防音、騒音対策を
防音対策というのは、100の工場があれば100通りの方策が必要なくらい、
オーダーメイドなものでなければ、作業者の皆さんの健康を守ることはできません。
ダイワ工業では騒音発生源の特定から、音質の調査、防音ボックスの設計・施工、
工場内の動線確認、効果測定やアフターフォローまで、
一貫した体制で企業の皆さまをサポートします。
防音問題のお悩み、ぜひ一度ご相談ください。
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