事例紹介:防音性能に、強度に、コスト、大型ボックスが乗り越えるべき課題①

大型の防音ボックスの場合、防音の性能はもちろんですが、
構造物としての強度や安全性、コストなども重要な問題となります。

今回から2回にわたって、弊社が手掛けた大型の防音ボックスについてお話ししていきます。

大型の機械は騒音も大きい。それにどう対処するか

写真の防音ボックスは、幅4×奥行4×高さ3.5mという大型のもの。
騒音を外へ漏らさないためには開口部はできるだけ少ない(小さい)ことが鉄則ですが、
お客様からは「フォークリフトで材料を投入するため大型の扉を設置したい」とのリクエストがありました。

フォークリフトでの搬入を考慮した大きな開口部。扉は左右にスライドする

大きな開口部は防音効果の低減につながります。
しかし、ここはお客様の作業性を第一に考えてボックス前面に大型の扉を設置。

これを観音開きではなく引き戸にすることで耐久性や使いやすさを向上し、
ボックス前のスペースも有効活用できるように工夫しました。

一方で、機械のメンテナンスなどはボックスの中で行えるように、
内部に作業スペースを確保することをご提案。前面扉以外の開口部を極力減らし、
音漏れを少なくするための工夫です。

お客様へのヒアリングで最小限の作業スペースを導き出し、
ボックスが必要以上に大きくなりすぎないことを心がけました。

中にあるのはシート粉砕機。扉を閉めた状態で3分の1ほど騒音を抑制

高性能の吸音素材だから、開口部があっても効果を発揮

この防音ボックスの素材は、軽量の特殊プラスチック「SAINT(セイント)」です。
鉄などと違って素材の構造そのものに高い吸音性能があるため、
ボックス内部で音の反響を抑制し、騒音を低減することができます。

今回のように大きな開口部が必要なケースや、内部で人が作業する場合には、
こうした高性能の吸音材が最適。

さらにダイワ工業では、この特殊プラスチックに消音材などを組み合わせた独自の素材で、
より高い防音効果を生み出すことも可能です。

次回は大型防音ボックスならではの、構造の強度についてお話しします。

事例紹介:防音性能に、強度に、コスト、大型ボックスが乗り越えるべき課題②


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